応募対象の概要
通常、閉鎖的な空間である物流施設の屋上に菜園を設置し、食・農の活動の場として地域に開く新しい物流施設のサービス。嫌悪施設のイメージを払拭し、地域の愛着を形成することで「避難施設」としての認知向上を実現する試みである。また、周囲の物流施設に本事例が波及することで、暗いイメージの工業地域が、緑で明るい地域に変換していく可能性を秘めている。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
「食と農」の体験を介して、フラットな関係で共に「野菜をつくる・育む」楽しみと出会える屋上菜園は、物流施設に魅力を感じられない人達が、施設への愛着や新たな価値を見出すきっかけとなる。菜園を中心とした様々な体験ができる場やイベントなどを通して、地域住民が施設を訪れる機会や親しみを創出し、地域の慣れ親しんだ場所であるため、非常時に逃げ込める場所だと認知されるようになって、地域全体のレジリエンス向上にも貢献する。施設本体としては、SRC造・免震構造ほか強靭な構造を持っているため避難場所としての安心感が高く、防災備蓄も多く用意できる。さらに、屋上菜園で育てた野菜は、非常食の供給をサポートできる。