応募対象の概要
日常時には、カフェと福祉施設を融合させた市民に親しまれる公共施設として機能し、非常時には避難タワーとしての一次避難役割を果たす施設を設計した。従来の避難タワーの日頃の近づきにくさ、鉄骨の無機質な印象を払拭し、日常生活から人々の心身を守る施設を提案する。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
人が「逃げたい」と感じるのは、災害が発生した時限りなのだろうか。普段の生活の中で、突然のストレスや圧力によってそのような気持ちが湧き上がることがある。そんな時、逃げ込める場所があってほしい。この施設は、そのような人々の思いを受け入れ、いつでも逃げ込める場所として計画した。中心に機能を配置した屋内空間と、非常時には高所に逃げ込める大きな屋外階段の二つの要素で構成される。日常時には市民に開かれた福祉施設として、また、くつろげる広場のような空間として利用される。災害時には、その階段を駆け上がって一時的に避難し、屋内のシェルターで心身を休めることができる。