応募対象の概要
昨今のマスコットブームに乗じ、身近なキーホルダーを防災アイテムとして展開する発想から生まれたプロダクトである。女子高校生を主なターゲットとし、意識せず自然に防災ができることを重視した。日常時にはキーホルダーとして持ち歩きつつ、実用品としても使用でき、災害時には防災用品として機能する。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
多くの女子高校生がスクールバッグに付けているキーホルダーに着目し、災害時に必要なものを無理なく携帯できるフェーズフリーなプロダクトを提案する。日常時には、レインコートやアルミシートを折りたたんで変形させることで、それら自体が「可愛いキーホルダー」として機能し、バッグを彩る存在となる。災害時にはそれらを広げることで防寒・防雨用の必需品として使用できるほか、キーホルダー内部には絆創膏や塩分補給用食品なども収納している。さらに、デザインやサイズ、カラーバリエーションを豊富に展開することで、防災用品であることを意識させず、女子高校生が日常的に身につけ続けられる点を特徴とする。
カテゴリ
被害のレベル
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価62 /100点
バッグなどに気軽に取り付けられるマスコットチャームは、豊富なデザインやカラーバリエーションで自分らしく組み合わせたり、友人同士でお揃いにしたりするなど、日常的に楽しみながら身に着けられることから、日常時の「Why」と「Who」で評価された。また、非常時にはそれぞれに内包された機能を発揮することで、通学中や学校で被災した際の避難行動や待機時間を支え、必要な時にすぐ活用できるため、非常時の「When」と「Why」でも評価された。
有効性評価65 /100点
「かわいい」という価値を取り入れたマスコットチャームで、毎日のファッションや自己表現を楽しめることから、「日常時のQOL影響能力」で評価された。また、マスコットが非常時に必要な機能を持っていることで、避難行動や避難生活を支えることから、「非常時のQOL影響能力」でも評価されている。単なる防災用品とは異なるデザインは、「情緒面デザイン」の評価を高めているとともに、非常時の価値を携行していることが「意識向上」にもつながっている。
総評
一般的なマスコットチャームと比較して、女子高校生がバッグに着けて日常的に持ち歩くキーホルダーに様々な機能を組み込むことで、無理なく携帯できることが特徴である。レインコートやアルミシートをキーホルダーとして活用するほか、絆創膏や塩分補給用品なども収納でき、必要な時にすぐ使用できることから、「有効性」で評価された。また、豊富なデザインやカラーバリエーションにより、意識することなく日常的に身に着けられる仕組みが、フェーズフリーの裾野を広げる提案として、「汎用性」の評価を高めている。
受賞者コメント
友人とおそろいにしながらかわいく持ち歩きつつ、普段からあると便利なアイテムを備えることができるマスコットチャーム。自身の境遇や経験から、女子高生に寄り添ったアイデアを提案できると思い、ターゲットを設定した。災害や非常時に不安感を抱きつつも、つい楽観してしまうであろう学生にとって、フェーズフリーのアイデアはとても有効であった。日常を彩り、大変な思いを少しでも軽減するデザインで豊かな暮らしを導きたい。
受賞者プロフィール
光武 結衣、丸岡 瑚子(東京都立大学 インダストリアルアート学科 ) 







