応募対象の概要
72時間の壁。それは、台風や地震等の災害の人命救助におけるタイムリミットです。「宇宙(ソラ)× Eye(アイ)」は衛星画像とIoT家電のデータから被害マップを生成し、洪水による浸水被害や地震による家屋倒壊の状況をタイムリーかつ正確に自治体/消防に通知するソリューション。迅速な被災者の発見と救助に貢献します。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
ルームエアコンはどの家庭にもある家電。暑い季節は冷房で室内を涼しく保ち、寒い季節は暖房で室内を温かく保ち、快適な居室環境を提供します。災害が発生した非常時は「被害発信機」として機能し、人的被害拡大を抑制します。災害対策向けに、別途デバイスやアプリケーションを追加する手間はなく、もしもの時に備えられる「お守り」のような存在です。
カテゴリ
被害のレベル
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価
66 /100点
多くの世帯に普及したエアコンの室外機にセンサを組み込むことで、浸水被害を確認し、衛生画像と合わせて被災地域を把握できることから、非常時の「Why」で高く評価された。さらに、インターネット経由ですぐに自治体や消防へ情報を提供し、被災者の発見と救助につなげられるため、「非常時のQOL影響能力」で高い評価を受けた。ライフスタイルの変化と気候変動の影響で必要不可欠となった家電をインフラとして利用し、非常時にも活用するアイデアである。
有効性評価
66 /100点
赤外線センサで人を感知し、風向きや強さを調節して、一人ひとりに心地よさを提供する。さらに、体感温度や室温変化を予測し、冷房と送風を自動的に切り替えることで、無駄な消費電力を抑える機能は、日常時の有効性全般に寄与している。また、非常時に身近な家電とセンサ技術をインターネットを介して役立てる提案は、「開発促進」と「新規創生」で評価され、IoTやSNSなどの情報活用による普及の可能性から、「価値共有」でも評価を得ている。
総評
一般的なルームエアコンと比較して、日常時は、人工衛星にも使われている赤外線センサ技術で、人の動きや室内の環境を感知し、快適性や省エネにつなげている。非常時には、室外機のセンサで浸水被害の状況を把握し、自治体などに情報提供できることから、「有効性」を高めている。製品が持つ日常時の特性に加え、付随する設備に非常時のアイデアを提案し、身近な家電をインターネットにつなぐことで、「常活性」と「触発性」および「普及性」で評価されている点が特徴である。
受賞者コメント
「宇宙(ソラ)× Eye(アイ)」は、衛星データとIoT家電を連携させた日本初の防災ソリューションである。洪水や地震の際に、被害状況を迅速かつ正確に把握し、自治体や消防に通知することで、早期の救助活動を支援する。三菱電機が持つ広範な技術アセットを活用し、特に衛星観測ソリューション「MELTERRA」とIoT家電プラットフォームを組み合わせることで、災害対策における新たな可能性を提供する。
受賞者プロフィール
三菱電機株式会社